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Author:michianri
せつない 想い…
つたない ことばたち…
やりきれない 心…

『詩片日記…薔薇園…片想い』

第一章『詩片日記』
surrealiste
 hypochondrie
    ~prologue
       灰川道緒

第二章『薔薇園』
     
       鵜沓 綾

第三章『片想い』

       野川美千夫  

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せつない ラヴレター つたない ことば やりきれない 日々… 


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 わたしは猫好きというわけではなかったが、美しいと感じたものは、どうしても自分のものにしたいという欲求が強かった。たとえそれが、わたしの大嫌いな黄色の花であっても、その蕊がある種のブルーならば、純粋な黄花でも、手に入れたくなるのだ。つまり、美しさとは、わたしにとってブルーであり、青であり、その色合いのすべてのグラデーションだった。ただ、青い天井、青い壁、青いベッド、青いシーツ…青のなかに沈み込んで暮らすことは、狂気への導入を意味したので、すべての青を排除していたが、庭の一画の青い花、青い葉、青い蕊をわたしの青への憧れの象徴としていた。たしかに青い花は数多く存在しているけれども、わたしが真の青と定義するものは、そんなに多くはなかった。例えば、ティコフィラエアという南米の球根植物があるが、まさにブルーの、セルリアンブルーの原色の花を咲かせるが、あまりのブルーさに眼をそむけてしまうのだ。また、ホタルカズラという星のような可愛い花は、ほんとに美しい青だけれども、わたしの眼には紫の系統に見えてしまう。では、わたしが青と定義する真の青とはどのような色なのか…それはこの「ライ」の眼の色だったのだ。これこそが青であり、すべての色を含む青でもあった。「ライ/lie」は、嘘という意味を持っているが、「嘘」という色はもっともブルーであり、ブルーではなかった。つまり、見ようによっては青にも見えるけれど、青には見えなかった。光をあてると、瞳孔は閉まり、「嘘」の真実を隠そうとする。再び暗闇になると、一気にその「嘘」を吐き出し、青く、深い海を見せた。でもじっとそれを見つめると、その青が嘘であることをわたしに突きつけるのだった。わたしの頭は混乱して、眼をそらすけれども、わたしの眼を追ってくる「嘘」の闇が、残像となって眼のなかに残った。

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