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michianri

Author:michianri
せつない 想い…
つたない ことばたち…
やりきれない 心…

『詩片日記…薔薇園…片想い』

第一章『詩片日記』
surrealiste
 hypochondrie
    ~prologue
       灰川道緒

第二章『薔薇園』
     
       鵜沓 綾

第三章『片想い』

       野川美千夫  

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せつない ラヴレター つたない ことば やりきれない 日々… 


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     (八月二十日 午前4:55)
 ふと目覚めると、すこし外が明るいように思えたので、ぼくはそっとうら庭へ出てみた。すると、東の山の稜線がわずかにうすもも色に染まっている。そして、消えかかったオリオン座のうえに、とても美しい月があった。もうすでにほっそりとしてはいたけれども、早朝の不動の空気のなかで、いくつかの恒星を従えて、鮮明に輝いていた。
 その夕…蓮の葉に顔をうずめていた…ほんのりと香りがする。なんて美しい緑色なんだろう。この年もまた、花は見られないのか。ぼくはもうずっと、その極八重の白い花を待っていた。すでに幾年も、かぐわしいこの花に出会っていなかった。
 そして夜、ぼくはじっとしている。とてもしずかな夜を聞くために。うすくらがりのなかで、ぼくは、まどろみもせず、押し黙っている。とても、しずかな夜を嗅ぐために。午後の雷雨に空気が冷えて、ぼくの両腕を冷たくした。思うことはあなたのこと。頭をめぐることばは、あなたの名まえばかり。狂ったぼくの時計をまきもどしてはならないのだ……赤い野薔薇の実のお茶が、口のなかに、ひろがっていった……

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