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michianri

Author:michianri
せつない 想い…
つたない ことばたち…
やりきれない 心…

『詩片日記…薔薇園…片想い』

第一章『詩片日記』
surrealiste
 hypochondrie
    ~prologue
       灰川道緒

第二章『薔薇園』
     
       鵜沓 綾

第三章『片想い』

       野川美千夫  

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(c) 片想い…
design by Echizen
photo by mizutama

せつない ラヴレター つたない ことば やりきれない 日々… 


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 ミントの花が泡のように咲いている。ぼくがそばを通るとき、触れると香りして、ぼくを夢の島へ誘う…
 ガーデンピンク‘ローズ・ドゥ・メ’が一輪咲いている。春よりももも色を濃く、ぼくが鼻を寄せると、かすかなクローブの香りして、ぼくをある人の幻影の島へいざなう…
 茉莉花の残り花が、ひとつ、落ちた。ぼくはひろって鼻のそばへ近づけた。残り香が閉じた眼のなかにひろがって、ぼくをまぼろしの青い島へ連れ去った…
 美しい花々は、次々と、ぼくをめぐってあの人の微笑みのもとへひざまずかせる。ぼくがそれを望んでいるのをまるで知っていたかのように…
 仙人草の蕾が無数に準備されている。まるでぼくを夏の雲の高みへ押しあげるために…
 しずかに揺れる真夏の薔薇の蕾は、ぼくを、まるでなまあたたかな葡萄のゼリーのなかへ閉じこめるためのもの…
 夕暮れの藤色のむくげは青く、すがれた花のなかに、ぼくは、あの人への想いを含ませて、胸にしまった…
 そうして、ぼくを待つ花々は、次々と季節をめぐって、あの人のやわらかな陰影のもとへ、ぼくを溶け込ませる。ぼくがそれを夢みていたことを、まるで知り抜いているかのように…

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