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michianri

Author:michianri
せつない 想い…
つたない ことばたち…
やりきれない 心…

『詩片日記…薔薇園…片想い』

第一章『詩片日記』
surrealiste
 hypochondrie
    ~prologue
       灰川道緒

第二章『薔薇園』
     
       鵜沓 綾

第三章『片想い』

       野川美千夫  

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(c) 片想い…
design by Echizen
photo by mizutama

せつない ラヴレター つたない ことば やりきれない 日々… 


         
 オオマツヨイグサを花瓶に入れた。夕方、陽が落ちて採りにいったんだ。そのときはすべて蕾だったのに、今はもう開花を始めた。萼がそりかえり、花弁の開く姿が目のまえに展開される。うす黄の四枚の花弁が、あるときはすばやく、そしてゆるやかにほころびる。すでに花粉は蜘蛛の糸のように絡まり、夜の虫たちを待っている。レモン色のカップはほのかな香りがする。今またぼくの目のまえの蕾が割れた。すこし螺旋に回転して花びらがほどける。中心には四つに分かれた雌蕊の先がのぞく。ゆっくりと、そしてすばやく萼片がそりかえり、花弁が開いてぼくに花のなかを見せた。月の光の精のような花…もうすでに満開となった…ぼくにとって今は、どのような花を見てもあなたを連想せずにはいられない…ぼくは、オオマツヨイグサということばの響きがとても好きだ。まるであなたの名を口にするように…ぼくにとって今は、どのように心が移ろっても、あなたの姿が、あなたの名が、あなたのことばが、ぼくを支配している。

comment

ブログ管理人のみ
*42
小さい時、月見草って呼んでいました。
大人になって大待宵草と知って、もっと好きになった花です。
夕暮れにポンって音がなって花が開いたのを覚えています。
難しいけれど…文章の流れに気持ちが惹かれます。
綺麗な文章だと思います。
- 11.11.2010 08:43
*43 待つ宵…
potaさん、共感してくれて、ありがとう!
アメリカからやって来た花だけど、お月様好きの私達には、
たまりませんよね。
でも最近、花の小さな品種が増えて、
このオオマツヨイグサを見かけることが少なくなりました。
でも、想い出のなかに、残っているから…
- 11.11.2010 10:16

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